内見件数が多いのに決まらない物件の3つの弱点|本音で解説

内見件数が多いのに決まらない物件の3つの弱点|本音で解説

不動産の現場にいると、「問い合わせも多いし内見もたくさん入るのに、なぜか決まらない物件」によく出会います。
オーナー様からすると、

  • 「人は来てるのに、なぜ申し込みがないの?」
  • 「家賃が相場より高いの?」
  • 「営業がちゃんと案内していないのでは?」

と不安になられる方も多いですが、現場の営業視点では“決まらない物件には、共通する弱点”が存在します。

今回は、阿倍野区で日々物件案内をしている不動産屋として、内見件数は多いのに申込みにつながらない物件の 本当の原因=3つの弱点 を本音で解説します。

■弱点①:部屋に入った瞬間の「第一印象」で負けている

部屋に入った瞬間の「第一印象」で負けている

内見は、最初の 5〜10秒で決着する といっても過言ではありません。
どれだけ設備がよくても、長所説明が必要でも、第一印象が悪いとほぼ負けです。

● 第一印象が悪くなる代表例

・玄関を開けた瞬間のニオイ

古い建物なら多少はありますが、
内見の7割は「ニオイで決まる」と言ってもいいくらい致命的です。

特に多いニオイは…

  • 生活臭(前入居者の残り香)
  • 湿気・カビ臭
  • 排水のニオイ
  • タバコ臭

営業としては正直、玄関を開けた瞬間に「あ、これは申し込み無理やな…」と感じることもあります。

ニオイ対策を軽視している物件は、本当に決まらない。


・照明が暗い/電球が切れている

暗いだけで「古い」「汚い」「怖い」という印象になります。
また、電力会社と契約していない場合も
電気がつかないのでお風呂やトイレは真っ暗です。

特に阿倍野区はファミリーと単身が混じる地域で、女性の内見が多いエリア。
明るさは絶対条件です。


・床や壁の“傷・汚れ”がそのまま

「住めないレベルではない傷」でも、
内見者は “前の人が雑に使っていたのかな?” と感じます。

細かいところですが、これで申込率が20~30%変わるのが現実です。


● 営業の本音:内見キャンセルの原因の半分は「部屋の第一印象」

実際、案内をしていても
“部屋に入った瞬間にテンションが落ちるお客様” はすぐ分かります。

印象が悪い物件は、何件案内しても比較対象に負け続けます。

■ 弱点②:家賃設定が市場とズレている

内見が多い=条件検索には引っかかっているということ。
つまり スペックは悪くない

それでも決まらない最大理由は、
営業から見ると 「体感家賃が高い物件」 です。

● なぜ“体感家賃”が重要なのか?

家賃は相場だけでは決まりません。
実際に部屋を見た瞬間、内見者はこう判断します。

  • 「この設備なら○万円やな」
  • 「周辺の物件と比べると高い」
  • 「築年数が古いのに家賃が合わない」

阿倍野区は天王寺に近く、利便性が高い地域。
ただし、古い建物が多く、“築古なのに強気な家賃設定” が散見されます。

内見者は4〜5件見るのが普通。
その中で、家賃と比較して「割高」に見える物件は即候補から外れます。


● 特に決まりにくいパターン

  • 家賃は相場通り…でも 見た目が相場以下
  • 設備が古いのに 新築並みの価格
  • 同じ建物内で 上下階や間取り違いが安く出ている
  • 近隣の競合物件がちょうど“値下げ”している

これらの物件は、問い合わせは多いのに決まりません。


● 営業の本音:値下げ提案は言いにくい

家賃を下げたほうが決まりやすいと分かっていても、
オーナー様に「家賃下げましょう」とは、伝えにくいのが正直なところ。

しかし、決まらない期間が長くなると…

  • 空室期間が伸びる
  • 離れた入居希望者が他へ流れる
  • 結果的に“下げざるを得ない額”まで落ちる

早めの微調整のほうが圧倒的に得 です。

■ 弱点③:競合物件との差別化ができていない

競合物件との差別化ができていない

内見が多いということは、周辺の物件も比較されている状態です。

つまり 「相場上の競争」にさらされている物件 です。

この競争に勝てない物件は、いつまで経っても決まりません。


● ありがちな“差別化不足”のパターン

① 写真が暗い・下手・情報が少ない

写真だけで候補から外されるケースが非常に多いです。
阿倍野区は単身者がネットで探す比率が高く、
写真の質=成約率と言えます。

② 設備が微妙に古い

ほんの少しの差ですが…

  • 古い給湯器
  • 旧式のインターホン(モニターなし)
  • 壁紙が黄ばみ
  • キッチンが昭和寄り

この“1つの古さ”が他の物件に負ける原因になります。

③ 共用部が暗い・汚い

共用部の清掃が行き届いていない物件は、
入居者の質も下がるイメージを持たれます。

「ここで生活するイメージが湧かない」

これが最大の原因です。

■ 営業の本音:内見者は物件の“欠点”をすぐ分かる

案内中、内見者はあまり言いませんが、
営業には空気で伝わります。

  • 家賃が高いと感じている表情
  • ニオイでテンションが下がっている
  • 競合物件のほうを気にしている

この“雰囲気の変化”を見るのが営業の仕事です。

■ どうすれば「内見は多いのに決まらない」を脱出できる?

どうすれば「内見は多いのに決まらない」を脱出できる?

結論、改善ポイントは次の3つだけです。


① 部屋の第一印象を改善する

  • ニオイ対策(換気・消臭・排水処理)
  • 電球の交換&明るい照明へ変更
  • 小さな傷・汚れの補修
  • 清掃の徹底

費用対効果が一番高く、すぐに成果が出る部分です。


② 家賃設定の再調整(微調整でも効果大)

  • 3,000円〜5,000円の値下げで決まることが多い
  • 管理費の見直しも有効
  • フリーレント1ヶ月で決まるケースも多い

阿倍野区は競争の激しいエリアなので、柔軟性が重要です。


③ 競合物件との差別化を作る

  • 写真の質を上げる
  • モニターホンなど“安価で効果の高い設備”を入れる
  • 共用部の掃除を強化する

少しの改善でも、ネット掲載の反応が一気に変わります。

■ まとめ|“内見があるのに決まらない”物件は、少しの改善で劇的に変わる

少しの改善で劇的に変わる

阿倍野区の賃貸市場では、内見件数がある物件は決して悪くありません。
ただ、競争が激しい分、ちょっとした欠点がすぐに他物件との比較で不利になります。

決まらない物件に共通する弱点はこの3つ。

  1. 第一印象が悪い
  2. 家賃が体感とズレている
  3. 競合物件と差別化ができていない

逆に言えば、ここを改善すると 驚くほど早く決まる ことが多いです。

阿倍野区や東住吉区で空室が長引いている物件があれば、状況を見ながら改善ポイントをご提案できますので、お気軽にご相談ください。

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