マイホーム購入を成功させるために、最も重要なのが 「資金計画」 です。
「この物件が気に入ったから買いたい!」と衝動的に決めるのではなく、 自分の収入やライフプランに合った予算を決める ことで、安心して住宅ローンを返済しながら暮らすことができます。
しかし、住宅購入にかかる費用は物件価格だけではなく、「諸費用」や「維持費」など見落としがちなコストが多数あります。ここでは、資金計画を立てるために知っておくべきポイントを詳しく解説します。
住宅購入の予算はどう決める?
購入価格の目安は「年収の〇倍」
よく言われるのが、「住宅ローンの借入可能額は年収の5〜8倍が目安」という話です。しかし、これはあくまで「借りられる金額」の目安であり、返済が無理なくできるかどうかは別問題 です。
実際には、月々の住宅ローンの支払い額が 手取り月収の25〜35%以内 に収まるようにすることがポイント。例えば、手取り月収が 30万円 の場合、毎月の住宅ローンの返済額は 7.5万円〜10.5万円程度 に抑えるのが理想的です。
「借りられる額」と「返せる額」は違う
銀行の住宅ローン審査では、「借りられる最大金額」を提示されることがあります。しかし、それを そのまま借りてしまうのは危険 です。
将来的な収入の変動や、子どもの教育費、老後資金の積み立てなども考慮して、「無理なく返済できる金額」を設定することが重要です。
頭金は必要?どれくらい準備すべき?
頭金なしでも購入できる?
最近では、頭金なしでも住宅ローンを組めるケースが増えています。しかし、頭金を多く入れるほどローンの負担が減る ため、可能なら頭金を準備するのがおすすめです。
一般的な目安としては、物件価格の 10〜20%程度 の頭金を準備するのが理想的です。
例えば、3,000万円の物件を購入するとした場合:
- 頭金10%(300万円)を準備すると、借入額は2,700万円
- 頭金なしで購入すると、借入額は3,000万円 → 返済総額が増える
頭金を入れることで、借入額が減り、月々の返済負担も軽くなる ので、事前に準備できる金額を確認しましょう。
但し、資金に余裕のない方は頭金なしの100%ローンをおすすめします。
もし、頭金をいれて預金がなくなれば、万一まとまった資金が必要なときに困ります。それよりも金利が低い住宅ローンで「頭金なしの100%借入」をして、預金はそのままにしていれば気持ち的に安心できて心にゆとりがある生活を送ることができます。
購入時の諸費用はいくらかかる?
物件価格だけでなく、以下のような費用が発生します。
費用項目 |
金額の目安 |
仲介手数料 |
物件価格の約3% |
登記費用 |
10万〜60万円程度 |
保証料・事務手数料 |
借入金額の約2.2% |
火災保険料 |
10~50万円前後 |
固定資産税 |
年間10万円〜 |
引っ越し費用 |
10万〜20万円 |
例えば、3,000万円の物件を購入する場合、諸費用だけで300万円以上 かかることもあるので、資金計画に組み込んでおくことが重要です。
住宅ローンの種類と選び方
住宅ローンには 「固定金利型」と「変動金利型」 の2種類があります。それぞれの違いを理解して、将来的な返済計画を考えましょう。
種類 |
メリット |
デメリット |
固定金利 |
金利が変わらないので安心 |
変動金利より金利が高め |
変動金利 |
最初は低金利でお得 |
金利変動の影響を受ける |
例えば、長期間安定した返済を希望する場合は 「固定金利」 を選び、金利が低いうちに返済額を抑えたい場合は 「変動金利」 を選ぶのが一般的です。
無理なく返済するためのポイント
返済期間を考慮する
住宅ローンの返済期間は 最長35年 が一般的ですが、長く借りるほど総返済額が増えるため、できるだけ 短めに設定 するのが理想です。(銀行によっては40年ローンがあります)
例えば:
- 35年ローン → 月々の支払額は低いが、総返済額が増える
- 20年ローン → 月々の支払額は高めだが、総返済額は少なく済む
ボーナス払いに頼らない
「ボーナス時にまとめて返済すれば負担が減る」と思いがちですが、ボーナス払いに頼るとリスクが高まる ので注意。
会社の業績が悪化した場合などを考え、ボーナスなしで住宅ローンを組む計画を立てることが大切です。
まとめ
- 購入予算は「無理なく返済できる額」で決める
- 頭金を準備するとローンの負担が軽くなる
- 諸費用も含めて資金計画を立てる
- 住宅ローンの種類を理解し、適切なプランを選ぶ
資金計画のご相談は無料で承っております。どうぞお気軽にお問合せください。